なぜ重要か
プロダクトチームに所属する全員がプロダクトをまるで自分の子どものように愛し、自分の担当領域だけではなく、プロダクト全体のことを考える状態を「プロダクト志向」と呼びます。プロダクト志向なチームでは、プロダクトを良くするために部署の垣根を超えてお互いが能動的に関わりますが、意思決定者は 5.1. プロダクトの粒度と責任範囲 で記載した通り決まっていて、意思決定者の決定が尊重されます。プロダクト志向なチームこそが、プロダクトを成功させることができるため、チームビルディングが重要です。
チェックリスト
メトリクスの計測
- プロダクトチームに対して、プロダクト志向度合いを調査している
学習と改善
- 各部署が目指す方針とプロダクトの目指す方針に差異がなく、各部署が目指しているKPIなどの指標がプロダクトチーム全体が目指すプロダクトの成功に紐付いている
プラクティスと習慣
- メンバー全員が自社のプロダクトを使ってもらうためにはどうすればよいか考え、その考えをチーム内で議論してプロダクトに反映している
- プロダクトをよくするためのチャレンジを厭わず、失敗することも当然だと考えられていて、積極的に小さな失敗を繰り返している。そして、小さな失敗が次の学びを得るための手段であると称賛されている。
アンチパターン
- プロダクトの成功のために必要な施策が、各部署が掲げているKPIにそぐわないという理由で優先度が低く設定されてしまう
- プロダクトチームの中に「自分はこのプロダクトに価値を感じない」と考えているメンバーがおり、ただ指示された通りにタスクをこなしている